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米国式根管治療

歯の根の治療である根管治療(歯内療法とも呼ばれます)は、歯髄が炎症や感染を起こし た時に必要になります。

米国式根管治療とは、簡単に言うと、米国を筆頭に世界中で行われているスタンダードな根の治療方法です。

具体的には

 ①CT
 ②マイクロスコープ
 ③ラバーダム防湿
 ④ニッケルチタンロータリーファイル
 ⑤ピエゾフロー超音波洗浄
 ⑥MTA

などを使用し、丁寧に治療をすることです。
日本では保険適用されておりません。

CT

歯の治療には通常、全体を見るパノラマレントゲン、一部をクローズアップで見るデンタルレントゲンから診断しますが、これらレントゲンで不明な場合は歯科用CTを撮影します。医科用CTよりも放射線量が少なくて細かく見れる優れものです。3D画像で立体的にも見ることができ、根の複雑な形態をイメージングできます。



マイクロスコープ

歯の根の中は細くて曲がっていたり、枝分かれしていたり、とても複雑な形態をしていることがよくあります。レントゲンからは外観しかわからず、マイクロスコープ(顕微鏡)で5~10倍に拡大して覗いて見ると、まるで胃カメラを見てるように根管の複雑な内面が見えます。神経の壊死した組織がへばりついていたり、虫歯で溶けて真黒くなっていたり、バクテリア(細菌)の塊、住家が見えて、いかに根管の内面が汚染されているかがわかります。これらを丁寧に取り除き、洗浄殺菌することで根管治療は成功します。

ラバーダム防湿

ラバーダム1 ラバーダム2

ラバーダム防湿とは、伸縮性のあるラバーシートを歯の周りにマスクのように覆うことです。これにより、唾液の侵入、歯の削り片の飛び散り、材料器具の口腔底への落下を防止して、清潔に安全に治療をすることができます。

ニッケルチタンロータリーファイル

Dentaport ZX ネッケルチタンローラリーファイル チタンファイル

ニッケルチタン(Ni-Ti)ファイルは超弾性力があり、通常使用するステンレススティール(SS)ファイルよりも湾曲した複雑な根の治療に有効です。近年、正回転(右回り)からバージョンアップして、トルク(抵抗する力)がかかったときレシプロモーション(相反回転)を自動で行うようになりました。これによりファイルが折れにくくなり超湾曲根管に対応しやすくなりました。

ピエゾフロー超音波洗浄

ピエゾフロー1 ピエゾフロー2 ピエゾフロー3

ニッケルチタンやステンレススチールファイルで感染歯質を機械的に取り除いても、器具の届かない細い根管、枝、スペースは化学的な洗浄が必要です。ただ洗い流すだけでは根管の内面にへばりついているバクテリアは取れてきません。そこで超音波振動を与えながら次亜塩素酸(NaOCl)を継続的に流し、洗浄するピエゾフローが最も効果があると論文で実証されています。

MTA

PROROOT MTAアンジェラス Endsequence
スーパーエンドアルファ2 スーパーエンド ベータ

MTAとはMineral Trioxide Aggregateの略で、根管充填剤として有用性が論文で実証されています。MTAには殺菌作用、セメント質象牙質など組織誘導作用があり、難治性の根管治療に効果を発揮します。また根に穴が開いてしまっているときなどの修復封鎖、従来の根管充填剤であるガタパーチャ(GP)では封鎖しきれない根管形態に有効です。

★ 破折片ファイル除去 ★

破損ファイル除去1 破損ファイル除去2

根管治療の際、ニッケルチタン、ステンレススチールファイルは折れてしまうことがしばしばあります。これは他院から転医してきたケースです。「半年間、根管治療を続けたが治らないのでなんとかしてほしい」ということです。ファイルが折れてしまうことは複雑な根管を治療する際にはいたしかたないことですが、感染源が残っている場合は取り除いてあげなければなりません。ですが相当なテクニックを要する高難度技です。
≫「症例集」の症例7を参照

★ コラム ★

欧米アジア諸国など海外では基本的に歯科治療は自費治療です。したがって患者さんの治療時間は1時間アポイントを取り、精密な治療をし、治療費は1回5万~10万円となります。
「歯科治療の国際比較表」を参照

はたして日本はどうでしょう? 皆さん、保険治療3割負担で治療費が3千円超えたら「この歯医者高いなー!」と思うことはないですか?実はそんなことはないのです。10割負担で1万円の治療費、それでも海外の1/5~1/10の治療費で済んでいるのです。「さすが日本は医療費が安くて先進国だ!すばらしい!」と思うかもしれませんが、使っている材料、機器、技術すべて低次元に制限されている1万円なりの治療なのです。すなわち「日本の歯科医療は後進国!」です。たとえば10万円するブランド品バックを1万円では販売できませんよね。もしそれを一万円で買ってお持ちならそれは偽物? 傷物? 訳ありなのです。
月刊誌「選択」2015年11月号にも特集「驚くべき歯科医療後進国への転落」で取り上げられています。

30年前から保険治療費は変わっていません。材料も機器も技術もはるかに進化しているのに。なぜでしょう?当時は歯科医師不足から丁寧な治療よりたくさんの患者さんを治療することが優先されていて、治療の質より量が望まれていました。世の中が保険治療であふれていく中で3千円という治療費がスタンダードという認識が国民に浸透していきました。早く安く治療してくれる歯科医師が名医で、逆に自費治療を勧める歯科医師は金儲け主義の悪徳医であるという風潮もおきました。

皆さん、日本はガラパゴス化しているとよく言われますが、日本の中にいるとそれが当たり前だと思っていても世界から見ると違和感、非標準なことが多々あるのです。歯科治療はその最たるものです。国民皆保険と謳って社会保障が充実しているような錯覚がありますが、歯の根の治療をはじめ、銀歯をつめるかぶせる、プラスティックの入れ歯を入れる、どれも世界スタンダードではありません。根に膿がたまり再治療、根が割れる折れる、口の中が銀歯だらけ、アレルギーが出る、つめ物の隙間から虫歯が再発、入れ歯が割れる咬めない、こんな症状で始終治療を受けていませんか?保険治療が悪いわけではないのです。保険治療費が安すぎるからそれなりの材料、機器、技術、時間で対応しているだけです。

どの歯科医師も世界スタンダードな治療をすべく日々研鑽していて、患者さんが望まれれば応えられるよう準備しています。歯の治療の根本は根の治療に尽きます。保険治療を希望されるかワンランク上の根管治療を希望されるか、選択されるのは患者さんです。
ご不明な点は遠慮なく担当歯科衛生士、歯科医師にご相談ください。

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